マストドン昔話・アーカイブス

マストドン原住民とツイッター難民の闘いの歴史を保管する貴重なアーカイブ

【最終回】マストドン昔話・ツイッター難民の消滅と…

ツイッターによる凍結騒ぎで一時的にユーザー数が増え、殺気立っていた狂騒の有様も今は遠く、LTLも息を潜めるようにゆっくりと流れている。
マストドン原住民は今日も自宅の暗い自室でレノボの安っぽいディスプレイが発する色彩に包まれて、キーボードを叩いていた。
「つまんねェな。」
そんな言葉も現実世界では部屋の中に響くのみ。あの騒ぎでは幾人ものツイッター難民を強姦した陰茎も今はしんなりと頭を垂れている。
『【悲報】わさらー、マストドンに上陸』
そんな声が聞こえた気がした。静かに目を瞑ると、ツイッター難民たちの無邪気なトゥートが脳裏に浮かぶ。
「殺すぞハゲ……」
そう独りごちたが、声は部屋を包む熱帯夜の靄掛かった暗闇に溶け込んでかき消されてしまうばかりだった。
「クソ。」
彼は陰茎に手をやって数度撫でた。それは勃起すらしなかった。それでも無理矢理扱くと、ヒクヒクと弱々しく脈打って、暫くすると少々の精液が出た。原住民はそれを近くにあったティッシュペーパーで拭き取ると、部屋の隅にある小さいゴミ箱に捨てた。彼は、また夜が更けるのが早くなったな、と思った。


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